はて?
秋の虫が鳴いていない。
8月の9日、墓掃除のため一泊で南阿蘇に赴いた。
通常の今頃は、夜は虫の声がうるさくて眠れないほどなのだが…
ほとんど鳴いてない。
標高が7~800mほどある場所なので、夏といえども日中の日陰は涼しく、夜は寒いほどだ。
のはずが、夜もムシムシ暑い…
仕方なくこの日はエアコンを付けて寝たが、このあたりの家にはエアコンなど付いてない。
ウチになぜエアコンが付いているかというと、家のアチコチぼろになってきて、網戸を閉めても隙間ができてしまう。このため、夜に窓を開けていると家の明かりをめがけて虫が大量に入ってきて、大騒ぎになる。本当は窓を開けていると冷ややかな風が入ってきて涼しい夜を過ごせるのだが、窓を締めて過ごさねばならないため、4年ほど前に取り付けた。
まあそれはどうでもよい話だった。
虫が鳴かないのは今年の夏が暑いからなのか?
福岡の自宅に戻って夜の道を歩いてみたが、コチラもほぼ鳴いてない。
家の付近(福岡市内)は虫が住める場所がそんなに多くないが、それでも今頃にはそれなりの虫が鳴いていた。
ネットで調べてみると、やはり気温との関係があるようだ。
しかもどうやら、鳴いてないのは今年に限ってではないようで、「近年」そうらしい。
これまで秋の虫の音に耳を澄ますことが無かったのか、私が気付いてないだけらしい。
確かに、ずっと心が休まらない日々を過ごしていたかもしれない。
そういえば、20年ほど前、大阪市内に住んでいたころの話。
仕事を終え、地下鉄を降りて家路へ。
すると、ビルの一角から虫の音が。「ギィ~ッ ギィ~ッ」
やあ、こんな都会の一角にも秋の知らせが来るとは風情がある。
何の虫かな?近寄ってみよう。。。
するとその音は、老朽化したエアコン室外機のきしむ音だった。
「ガーン!」