ひとりの人間が、「こうあるべきだ」という考えを持つ。
それをみんなの前で話をした。
別の人も自分の考えをみんなの前で話をした。
多くの人が賛成する意見が、みんなの意見として採用される。
最終的に採用されるには、多くの賛成が必要だ。
「多くの賛成を得るために」
この言葉が、もう間違いの始まりではないのか?
多くの賛成を得るために、人の理解を促す活動なら間違いではない。
採択されるための、多くの票が集まるための、そう思ってない人も1票投じてくれるための、自分に託してくれる喜びを感じ続けるための、家族や子孫が反映し続けられるよう…
と、おかしな目的になる。
人は今より大きな力を得ると、さらに大きな力を得ようとする。
これを繰り返して、とても大きな力を得る。
そして、最初は本人も望んでないはずの、人の涙や人の血が流れる。
世界中、どこを見てもこの方程式に沿っている。
人に向かってミサイルを撃つ。
こんなことあって良いわけがない!
人は最初の一歩を忘れずに生きていくことはできないのかもしれない。
漫画でも映画でも、ヒーローはそれを忘れていないから慕われるのであろう。