部下が頭が悪すぎると知り合いが嘆いていた。
なんでこんな常識的な事もわからないのか!ちょっと考えればわかるはずなのに!(怒
よく話を聞いてみると、そんなに高級なことを要求していない。
しかし、同じことを何度も間違えるようだ。
大阪にいたころ、「アホ過ぎるにもほどがある」と言って怒っていた人がいたが、その様子のそのままである。
今回嘆いている上司は手を変え品を変え、色々と試して教えてきたが、全く覚えないと言う。
ここだけ聞くと白痴のように聞こえるが、対象の部下は洋服を着ることもできるし信号を守ることもできる。
今の本人がなぜ学習できないのか、覚えが悪いのか理由はわからないが、明らかな間違いが1つある。
それは、仕事を覚えさせることで進めようとしていることだ。
例えば、営業のAさんは間違いが少ないがBさんはよく間違えるので、Bさんの担当顧客からは時々請求金額が間違っているとクレームが入る。ということがあった場合、Aさんは当然素晴らしいがBさんが特別悪いわけではない。
悪いのは仕組みだ!人は間違えるのである。
この会社は、請求金額が間違っていても請求書が顧客に届いてしまう仕組み自体が悪い。
と言うように、今回嘆いている上司は、その仕組みを見直すことが最優先だ。
人の経験によって熟練させていく「職人」のような仕事ならば仕方ないが、そうではないのなら仕組みを見直せば今より随分とマシになるはずだ。
デキる人は、経験が無い業界の仕事に就いても、すぐに結果を出す。
これは器用不器用の話ではなく、本質を見抜いて仕組みづくりができるという事だ。
このことに気付いてない人は、世の中のほとんどを占めていると感じている。
さて、人の経験は無駄なのか?
そうではない。経験でそれに係る時間はどんどん短縮される。
重要なことは、その経験はデータで保管するという事だ。
データというと、時間とか金額とか数字をイメージするが、それだけではない。
文字で良いのだ。
例えば技術情報とか、失敗事例とか、連絡書などでもよい。
これらが正しく保管されていれば、このナレッジは会社の財産だ。
この財産は、これまでは人が探してそれを学習したが、今はAIの時代である。
AIが日々蓄積されるデータを学習していけば、自社のとても賢いシンクタンクになる。
そして、実はこの仕組みづくりには、金はかからない。
こういうことを推し進めるのが、社内SEだ!
と、手前みそ的な事を吠えたところで、締めくくろう(笑